・マルバネシリアゲ Panorpa nipponensis
 


   
  ・写真1 2009/
7/11 山梨県大月市笹子                           

・視覚的特徴:体は黒色だが、赤褐色の個体(ヤマトシリアゲのベッコウ型に酷似) も見られる。ヤマトシリアゲに似るが、縁紋帯(写真2の翅の中央のスジ)から斜めに延びるスジがはっきりと見られること、パラメア(雄のハサミにある、二又状の器官)が交差することで区別できる。更に近縁のキバネシリアゲとは、腹部第6節の後方が細くなること、下付器(雄のハサミの外側についている二又状の器官)がV字状になることで区別できる。また、キバネシリアゲやヤマトシリアゲに比べ、体が小さく、翅を重ねて止まる傾向がある。

・出現時期:7月から9月にかけて見られる。

・分布と生息状況本州中部以北の山地に分布する。

・交尾行動:
唾液を吐かずに、餌を用いた婚姻贈呈、何も用いない婚姻贈呈の二つの交尾戦略をとる。





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