オオハサミシリアゲ

 

 

 

 

 ・オオハサミシリアゲ Panorpa bicornuta


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・写真1 2009/8/12   長野県信濃町                             ・写真2 右の前翅 2011/7/16  (長野県松本市入山辺で採集) 室内
・視覚的特徴:体が黒色で、翅の模様が特徴的。また、雄では腹部第7節後縁にハサミ状の突起があり、これが種名の由来となっている(写真3)。近縁のハクサンシリアゲと区別がつきにくいが、雄の腹部第7節後縁のハサミが鋭く尖っていて、翅の中央の模様が後縁まで届かないこと(写真2の翅の中央右寄り、縦に延びている黒いスジ。この個体はかなりスジが長く、後縁にくっ付いている)、小斑紋が少ないことから区別できる。但し、翅の模様は変異があり、場合によってはハクサンシリアゲと区別が付きにくい。その時は翅の前縁の黒いスジ(写真2だと、翅の左上の黒くなっている部分)があるかどうか、で判断する。

・出現時期:7月から8月にかけて成虫が見られる。

・分布と生息状況本州中部の山地に分布する。

・交尾行動
雄が、オオハサミシリアゲ特有の腹部第7節後縁のハサミ、更に腹部末端のハサミ、の両方を使い交尾を行うと思われるが、詳しくは不明。

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・写真3  2011/7/16 雄のハサミのアップ  (長野県松本市入山辺で採集) 室内




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