ヤマトシリアゲ

 

 

 

・ヤマトシリアゲ Panorpa japonica
 


  
・写真1 2007/6/2  春型の雄                  ・写真2 2007/9/2  秋型の雌

視覚的特徴:春型は体色は黒いが、秋型は黄褐色、所謂ベッコウ色になる。斑紋には変化が大きいため、特にキバネシリアゲやマルバネシリアゲと区別がつきにくく、正確に同定するにはパラメア(雄のハサミにある二又状の器官)を見て、判断する必要がある。本種のパラメアは交差しない。

出現時期春型が5月から6月、秋型7月から9月にかけて出現する。最も遅くまで成虫が見られる種である。

分布と生息状況北海道南部から九州までの平地から低い山地に、広く見られる。日本産のシリアゲムシの中では、最も普通に見られる種の一つである。

交尾行動
唾液を吐かずに、餌を用いた婚姻贈呈、何も用いない交尾の二つの交尾戦略をとる。また、他の種に比べ雄同士の争いが激しく、その際、ハサミを使って相手を追い払う行動が見られる。

春型と秋型前述した通り、本種には春型と秋型の二つの季節型が存在する。秋型の方は俗にベッコウシリアゲと呼ばれ、体色があまりにも違うため、以前は別種扱いをされていた。高地では二つの季節型が存在しない。





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